落合莞爾氏「ワンワールド」シリーズについて

金融ワンワールド 地球経済の管理者たち    

金融ワンワールド 地球経済の管理者たち

  • 作者: 落合 莞爾
  • 出版社/メーカー: 成甲書房
  • 発売日: 2012/04/20
  • メディア: 単行本
最近落合莞爾氏の著書に関心を抱いている。
明治維新にまつわる陰謀論諸説を超え、「國體理論」という壮大な洞察を繰り広げる著者の見識はあまりにも広大であり、未だ明確な全体像を掴めていないのが実情だが、いずれにせよ今の世界が歴史的な宗派対立を導火線として混乱の道へと導かれつつあることは周知の事実だ。
本著は2012年発刊であり、ゼロ金利社会の背後の圧力についての洞察を主眼とするものだが、最近の世界情勢に警笛を鳴らす記述が目を引いたので一部引用しておきたい。
 
 産業社会の維持のために、金融ワンワールドが選ぶ次善(実は最善)の手段として、戦争が浮上してくるでしょう。
 世界は2011(平成23)年秋から、第四次大戦に突入した感があります。第一次は欧州大戦、第二時は世界大戦で、第三次大戦は結局、米ソ冷戦のまま終わりました。これに対し、第四次大戦は近代国家同士の戦争ではなく、各国内での一神教同士の対立を主とした内戦です。むろん根底は種族の生存競争ですから、背後には資源獲得を主眼とする経済問題があります。
 諸賢はご存じと思いますが、一神教が人類社会に及ぼす害毒は、当の一神教徒がほとんど自覚していないか、自覚してもしないふりをしているため、時を経ても改まるとは思えません。地上の経済問題に関わる国家間の武力闘争を既に克服してきた人類には、武力闘争はもはや宗教紛争の分野にしか残されていません。
 第四次大戦のエネミーライン(前線)は、国家間の戦争と違って、各国内を痛感する一本の針金のようなものです。朝鮮半島から始まり、南シナ海を縫ってアジア大陸に上り、タイ、ビルマ、チベットを結び、インド、パキスタンではやや広がり、アフガン、イラク、イランを通ってペルシャ湾を渡り、北アフリカに達します。エネミーライン上の各地では、小規模の戦闘行為がやむことなく陰湿に続くことでしょう。合計すれば数百人の人命が毎日毎日、失われていきます。
 その多くは民間人ですから、これを大戦と認識しない各国政府やマスメディアは、テロだの何だのと矮小化しますから、いつまで経っても解決しません。国連事務総長は仕事ができて大得意でしょうが、いくら安全保障理事会を開いても、ミッテルニヒの名言のごとく「会議は踊る」だけです。
 この内乱大戦は、ユダヤ教・キリスト教・回教の天啓宗教同士、またはその中の宗派同士の争いに発する「一神教対戦」ですから、これを制止するためには、人類は一神教の呪縛から覚めなければなりません。・・・