ソーシャルビジネスにみる若者たちの機動力

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「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方 「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方
(2007/11/06)
駒崎弘樹

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昨日一日で一気に読んでしまった。非常に読みやすく編集されているからだとは思うが、それだけ著者とサポーターの思い入れが強いと実感した。

今後の自身の活動指針を明確にするためにも、特に肝に銘じておきたいヒントをピックアップする。

問題はつねに、それを生み出す構造がある、そして、その構造に着手しなければ、真に社会問題を解決することはできないのだ。

僕たち社会起業家は、事業を通じて社会問題を解決するモデルを創り出す。あとは、多くの人にそのモデルを真似てもらったり、或いは行政が法制化したりすることでそのモデルが全国に拡散する。
同時に、実際の現場の知識をもってして、誰よりも鋭く制度の欠陥を見破り、政策立案者たちに代替案を届けていく。文句ではなく、クリエイティブな解決方法をあらゆる方法でプロモーションし、政策化をあと押しするのだ。

社会起業家が行うソーシャルビジネスは、たとえて言うと、砕氷船のようになるべきなのだろう。南極の氷を砕く機械を搭載した、小さな、しかし力強い、機動力のある船。その船がそれまで通れなかったところに航路をつくる。タンカーや豪華客船である国や自治体や参入企業は、その後ろを通っていって、規模の大きな仕事をすればいい。

僕たち一人ひとりが社会起業家となって、そうしたソーシャルベンチャーを立ち上げ、育て、羽ばたかせていかなくてはならない。或いはプロボラのように自らの専門性を活かして、ソーシャルベンチャーに欠けている技術を補い、ブレークスルーを起こすことだってできる。政治家や官僚だけが世の中を変えるのではないのだ。「気づいた個人」が事業を立ち上げ、社会問題を解決できる時代になっているのだ。

僕は確信している。なぜなら、僕のような門外漢のド素人によって東京の下町で始まったモデルが、政策化され、似たような事業が全国に広がっていったのだ。自らの街を変える、それが世の中を変えることにつながっていったのだ。だとしたら「社会を変える」ことは絵空ごとではないはずだ。一人ひとりが、自らの街を変えるために、アクションを起こせばいいだけなのだ。

「社会を変える」を仕事にできる時代を、僕たちは迎えている。

NPOが認知されはじめ、社会起業家も、若手を中心にどんどん生まれはじめている。ホームページを作ってインターネット上に公開すれば、あなたの志に共鳴する人たちがメールによってその声を届けてくれるだろう。見知らぬ人たちが難病を持つ子供たちに涙し、家にいながらネットバンキングで大量の寄付を振り込んでもらえる時代なのだ。なんというチャンスだろうか。

正直言って、このような事業に取り組むうえで、若者ほど機動力を有する存在はない。
自分のような子持ち家庭は活動範囲が限られてしまう部分はどうしても否めない。
しかし最も問われているのが強い問題意識と問題解決の意欲だとすれば、まだまだ若い連中に負けるわけにはいかないと思う今日この頃である。

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