「無縁社会」と宗教界の課題

お寺が救う無縁社会 (幻冬舎ルネッサンス新書 き)

お寺が救う無縁社会 (幻冬舎ルネッサンス新書 き)

  • 作者: 北川 順也
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎ルネッサンス
  • 発売日: 2011/04/20
  • メディア: 新書
前の2つの投稿で、現代日本の抱える根本問題を考察してみた。
しかし無論、人々はただ単純に手をこまねいているわけではない。
「無縁社会」という空虚な空間が広がる中、人々は昨年の東日本大震災とも相まって「絆」を求めようとする心を高めようとしている。
これに呼応する形で立ち上がる人々が出てきているのは希望だ。
そのうち基本的に宗教の教理を介さないグループがいわゆる「社会起業家」と呼ばれる人たちであり、このブログでも何度か紹介した。
では宗教界は何もしていないのかというと、実際に意識のある方々は増えつつあると思う。
その一例として、上記の著作を取り上げたい。
 
著者は仏教界の人間だが、現代の「葬式仏教」に大きな危機感を覚える有志であり、そのための代案を提示しようとしている。
「宗教法人はその税制上の優遇措置により、公益性という機能を通じて人々にその代価を支払う義務を有している」といった主張に感銘を覚えた。
「「企業の社会的責任(CSR)」という概念が宗教法人に適用されること自体違和感があるが、それを強調せざるを得ない状況が宗教界にある」ことに対して率直な反省を表明している点について、非常に大きな示唆を与えられた。
翻って自分自身はどうだろうか?
常に反省すべき人生だと痛感させられるのである。
 
 

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