日本民族の終末論的世界観

2017年 日本システムの終焉   The End of Japan's System (光文社ペーパーバックス)

2017年 日本システムの終焉 The End of Japan’s System (光文社ペーパーバックス)

  • 作者: 川又 三智彦
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/08/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

今はなきツカサグループの元社長である川又三智彦氏の2006年著書。2007年初頭、図書館で手にしたペーパーバックが、自分の現代日本社会に対する意識と読書欲を覚醒させた。それ以後Amazonリストを活用し始め、自己の読書履歴をつけるようになった。
考えてみると自分はこの手の社会不安を煽る書物が結構はまるタイプだと思う。最初にはまったのは80年代のノストラダムスシリーズだった。予言書を通じて宗教に対する興味が高まり、種々の書籍を探し回ったことを覚えている。ある意味自分自身の啓蒙に必要なマテリアルだったのかもしれない。
そしてそれは日本民族全体にも当てはまるように思う。新しい時代の到来には「世の終わり」的な雰囲気と思考方式が付随して発生してこない限り、社会の変革は覚束ないのが我々日本人の性質なのかもしれない。就職氷河期と言われる現在の日本でも悲観論は根強く、様々なニュースが氾濫している。しかし現実には本当の意味で危機意識をもって活動している人たちは少数だ。問題を他人事のように嘯き一時的なブームを利用して楽しんでいる人たちが世論の中枢を握り、それに多くの人々が振り回される社会情勢が続く。自戒を込めて書くが、自分を含む一般人には行動を起こす意欲も手段もままならないのである。
そこで一信仰者として今の自分が理解すること、それはまず一度立ち止まって自分自身を見直すこと、自分の心が欲していることを確認し確信しそれを内側から解放すること、これが何よりも必要な作業だと考える。そのベースを構築したいというのが自分のブログ投稿の目的の一つだということを改めて認識する機会としたい。

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